越中おわら風の盆

 2016年9月1日(木)、群馬トヨタの村田先輩、埼玉トヨタの斉藤先輩に誘われて、越中おわら風の盆に出かけた。斉藤先輩の運転する車で、安房峠を抜けて富山へ入った。高崎から500キロの長距離ドライブである。

左:斉藤暢之氏    右:村田茂氏
家々の明かりをすべて消して、ぼんぼりだけの石畳に、哀愁を帯びた胡弓の音が流れてくる。富山県八尾町の夜である。富山から高山線の越中八尾駅で降りて、40分の上り坂。八尾の町はすっかり祭りのただ中にあった。 
 
 
八尾町諏訪町本通りは石畳の坂道で、日本の道百選に選ばれた情緒豊かな町並である。祭りの夜は家々の明かりはすべて消されて、街灯代わりのぼんぼりだけに照らされる淡い光の町になる。

 
遠くから震えるようなもの悲しい胡弓の音、高音で良く通る越中おわらが聞こえてくると、編み笠を目深に踊り手が、ゆっくりと近づいてくる。こうした町流しは各町で行われる。それぞれに個性があって味わい深い。
 
 
 
午後7時から八尾小学校の校庭に作られた舞台で、11の町の演舞が披露される。子供の頃から研鑽を積んできた踊りは、見事の一言に尽きる。高く澄んだ越中おわらの歌声も心に染みる。

 越中で立山 加賀では白山 駿河の富士山 三国一だよ
 キタサノサー ドッコイサノサー

 三千世界の 松の木枯れても あんたと添わなきゃ 娑婆へ出たかいが無い
 キタサノサー ドッコイサノサー

 
 
風の盆の踊り手は25才で卒業する。だから幼い頃から踊りに親しむ。子供達にとっても今日は晴れ舞台である。幼な子のかわいい仕草に、見物客も思わず笑いと拍手。

 
 
夜の10時を回ると輪踊りが始まる。観光客も一緒になって見よう見まねで、踊りを楽しむ。

 
 
 思い染川 渡らぬ先に 浅さ深さを 知らせたや キタサノサー ドッコイサノサー

 唄の町だよ 八尾の町は 唄で糸とる 桑もつむ キタサノサー ドッコイサノサー

 
 
夜の12時を回る頃には、踊り手もさすがに疲れて一休み。ドッコイサノサー。

 
 
さて、もうひと踊り。夜も深まれば編み笠はいらない。みんな美人に見えてくる。

 
 
越中おわらは、七七七五と都々逸と同じリズムを刻む。合いの手がキタサノサー ドッコイサノサーとはやす。

 見たさ逢いたさ 思いが募る 恋の八尾は 雪の中

 もしや来るかと 窓押し開けて 見れば立山 雪ばかり

 八尾よいとこ おわらの本場 二百十日を 出て踊る

AJCC会長の竹内久彌さんは、富山のご出身だ。ある会でご一緒した折に,、越中おわらのさわりの部分を歌っていただいた。 高くて澄んだ美声はさすが。次の機会にじっくり聞かせていただこうと思った。
   

夜の12時を過ぎても終わりそうにない。名残は惜しいが、急がないと終電に間に合わない。後ろ髪を引かれながら、0時22分発で八尾の町をあとにした。

 
   
 糸魚川で翡翠を探す  巨大な亀と

翌日も晴天。富山から親不知、糸魚川を経て、姫川沿いに小谷、白馬を越えて長野道から高崎まで、今日も500キロを超えるドライブ。斉藤さん、本当にお疲れ様。そしてありがとうございました。

 

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