クラシックカメラの話題集

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デジカメでフィルムのデジタル化大実験
ベスト判や110やミノックス判など消えてしまったフィルムで何とか写真を撮ってみたい。クラシックカメラにはまると、そんな欲望が沸いてくる。フィルムは自作やネットで調達出来るし、現像も何とかなる。問題はその後だ。普通は同時プリントを依頼し、サービス判に焼いてもらうのだが、ネットにアップしたり、,四つ切りに伸ばすとなると、かなりのコストがかかる。

ネガフィルムをデジタル化出来れば、費用の面でも助かるし、後々の利用の面でも便利だ。ただ、スキャナーは高価だし、場所を取る。110やミノックス判になるとお手上げだ。そこでAJCCの面々は、デジタル一眼で直接フィルムの映像を写してしまったらどうだろうかと考えた。ひらめいたらすぐ実行だ。

ヨドバシカメラで小型のLEDビューワーと、無反射ガラスを買ってきた。用意はそれだけ。早速ベスト判のネガフィルムで実験だ。上の写真のようにビューワーの上にフィルムを置き、無反射ガラスで押さえ、デジタルカメラで写真を撮る。

   
 LEDビューワー  無反射ガラス

使ったデジカメはパナソニックのミラーレス一眼ルミックスG1。それにマイクロニッコール55mm F3.5を付けて、ベスト判のネガを写した。

この時、カメラのホワイトバランスを2000Kから2500Kぐらいにセットする。通常のフィルムは、ベースの色がオレンジ色になっているので、それをキャンセルするためだ。これを忘れると上手くポジに変換出来ない。

     
ホワイトバランス オート   ホワイトバランス 2500K

さて、ここからネガをポジに変換するのだが、ウィンドウズ付属のペイントで[画像を右クリック」→「色の反転」でポジになる。私はフリーソフトのJTrimを使ってみた。「カラー」→「ネガポジ反転」でポジ化する。

     
JTrimでポジ化   エレメンツで補正

JTrimはネットからダウンロード出来る。フリーソフトだからありがたい。ただ、これだけだと眠いような写真なので、使い慣れたフォトショップエレメンツ6で、「画質調整」→「カラー自動補正」で完成だ。試行錯誤でここまでたどり着いた。まだもっと良い方法があるかもしれない。


ミノックス判のデジタル化に挑戦
さて、いよいよミノックス判への挑戦だ。コマは8×11mmしかない。35mm判の10分の1、かなりの近接撮影が必要だ。ここでとっておきの荒技をご紹介しよう。マイクロフォーサーズ用のリバースリングを使iい、口径52mmのレンズを逆にして、フィルターの代わりにねじ込み、ルミックスに付ける。そうするとレンズから6cmぐらいまで寄ることが出来、超マクロ撮影が可能になる。
 
ルミックスG1に逆付けしたニッコール

三脚を最短にして、文庫本を12冊重ねて準備完了だ。ここではルミックスG1+リバースリング+ニッコール28mmF3.5の組み合わせである。焦点距離が短いほど、対象に近づくことが出来る。

(クリックすると大きくなります。)

さて、どうだろうか。ピントが甘いなあ。三脚に文庫本では微調整が難しく、ピントを合わせるのに苦労する。もう一工夫しなければ。

画像ソフトによってネガポジ変換のコマンド位置がかなり違う。今回はフォトショップエレメンツ6を使った。エレメンツに読み込んで、「フィルター→色調補正→階調の反転」でポジ変換出来る。

もう一つ注意点がある。カメラで撮影する時に、ホワイトバランスを2500K(ケルビン)以下にすることと、露出を+1.5か+2ぐらいプラス補正して、若干ハイキーに仕上げた方がポジ変換するときれいになるようだ。

今後、AJCCの仲間と議論しながら、ピントが良くなる工夫をしたい。乞うご期待である。

 (クリックすると大きくなります。)

レンズをマイクロニッコールに替えてみた。ディスカバーフォトのクローズアップレンズを4枚合わせると、逆付けにしなくても、ほぼ画面いっぱいに撮影出来る。ピンともこの方が合わせやすい。

ISO感度を100か200にセットする。この数値を上げると粒子が粗くなる。絞りを少し絞って5.6ぐらいにする。 露出補正を+2ぐらいで、少しハイキーに写す。あとは、フォトショップエレメンツの「階調反転」でポジ化する。

これで、だいぶ良くなった。不自然だった色調もほど良いものになった。このレベルなら十分実用になりそうだ。

ベスト判のデジタル化
ベスト判のプリントは現在では大変困難だ。東京にはたった1軒、恵比寿の大沢カメラが引き受けてくれるが、1枚120円とかなり高額。自宅のある船橋からでは、電車賃も馬鹿にならない。そこで、デジタルカメラのお出ましである。

ルミックスのキットレンズ14−45で、ベスト判のフィルムをLEDビューワーに乗せて、直接撮影。オートフォーカスが効くからピンとの心配は無い。ベストの半裁だと、フォーカスが効かないからダメだが、ベスト判ならぎりぎりOKだ。これは助かる。

1.色温度を2500Kに設定
2.+1か+2ぐらいに露出補正。
3.フォトショップエレメンツで、フィルター→色調補正→階調の反転
4.フォトショップエレメンツで、自動カラー補正

これで完成だ。下はベスト判の裏技スキャンの実例である。
(クリックすると大きくなります。) 
 紅葉  新宿御苑
写真の出来を確かめるぐらいなら、十分実用になる。私はこれで写真を選んで、良いものがあったら、大沢カメラへフィルムを持ち込んで、大きく引き伸ばしてもらっている。

人形町のロッコーが、ベスト判の現像を引き受けてくれるようになった。私流の簡易スキャナーでネガポジ変換し、出来の良いものを、恵比寿の大沢カメラへ持ち込む。これで、ベスト判もかなり楽になった。

大沢カメラ 渋谷区恵比寿南1−1−12 TEL03−3719−0741
ロッコー 中央区日本橋人形町1−1−21 TEL03−3667−4285

ロッコーは現像だけで,、プリントは受けてくれない。これがちょっと残念。

クラシックカメラの物語


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