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| 謎の中国製カメラ情報 Seagull Phenix Eastar Halina |
中国は今や世界最大のカメラ生産国かもしれない。正確な統計がないので、はっきりとはわからないが、日本のブランドでもかなりの数が中国で作られている。オリンパスやFUJIなどは、堂々とMade in Chinaとボディーに刻印してある。日本から台湾へOEM発注をして、さらに台湾から中国へ生産委託するケースも増大しているという。 中国には鳳凰(Phenix)と、海鴎(Seagull)という2大ブランドがある。元々、上海の上海照相機工厰がカメラ工業の始まりらしいが、文化大革命の時、政府命令で江西省に製造設備を移され、新たに江西光学儀器総廠が創立された。江西光学は最初海鴎ブランドを引き継いでいたが、のちに鳳凰に変更した。以来、上海の海鴎、江西の鳳凰の2大ブランドとして発展していく。
中国のカメラ産業が活況を呈しているのは、ごく最近のデジタル時代になってからのことで、ここで紹介している1960年代の銀塩カメラの頃は、ロシアや日本のまねをして、ようやくカメラ産業が勃興し始めた時代である。 |
| 東方(Eastar)S2 |
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| 東方(Eastar)S2 |
東方(Eestar)というカメラは天津照相機廠製である。このカメラは謎の多いカメラだ。東大教授でアサヒカメラのニューフェイス診断室のドクター小倉磐夫氏が、名著「カメラと戦争」の中で、面白いエピソードを紹介されている。 小倉氏は天安門事件の直後に天津市を訪れた。天津照相機廠を訪ねた時に、工場長がコンベア上のカメラを取り上げて、「これはヤシカリンクスです。」と言ったというのだ。「デッドコピーですか?」と小倉氏が聞いたら、工場長は「いや、これは本物のヤシカです。広東の東の方から、正真正銘のヤシカの製造設備を買ったのです。」と言ったそうだ。 ところが、帰国してからヤシカでこの話をすると、確かに香港で製造していた時期はあるが、工場を閉鎖する時に、全部廃棄してきたはずだという。とすると香港の廃棄物処理業者が、廃棄を委託されたヤシカの設備を、天津まで運んでこの工場に売りつけたのだろうか。中国らしい不思議な話である。 |
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| ただ今497M | 向島1丁目 |
レンズはEASTAR 50mmF2.8。シャッターはB,1~1/300までのレンズシャッター。ファインダーはブライトフレームが入った距離計連動式。上の205シリーズよりほんの少し大きいが、使いやすいカメラだ。 なんとなくシャッターが頼りないのだが、現像してみて驚いた。けっこういけるじゃないか。バカにしたモノではない。色が幾分にじみ気味だが、中国製もまんざら捨てたモノではない。少し見直して敬意を払うことにする。 |
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| 半船半住 | 記念撮影 |
見直して敬意を払ってみたが、距離計がいかれている。二重像が分離しない。まあこんなものだろうと、目測で写した。十分に絞ってやれば、目測でもそこそこの写真が撮れる。それにしても、中国製のカメラは、でかくて重い。なんとなく精密感がないのは、先入観ばかりとは言えないだろう。 |
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| ハリーナ35X |
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| HALINA 35X | |
中国社会は地域性が非常に高い社会だそうである。上海、江西、天津とそれぞれの地域にカメラ工業が興った。しかし、地域は別々でも一党独裁国家だから、すべて中央の指導によるというわけで、上海で生まれたカメラは、各地にそのまま技術移転されて、似たようなカメラが、各地で作られることになる。 そういう意味では、香港は中国とは言えない。しかもこの時代は英国領であった。だから、カメラもかなり異質だ。ハリーナ35Xは1959年Haking社の製造で、ミクロンタ35Xという別名のカメラも、何故か全く同じモデルである。カメラの裏蓋にEMPIRE MADEと刻印がある。大英帝国製というのだろうか。 日本のパックスによく似た小型のカメラだが、軍艦部の赤いマークが印象的な、かわいいカメラだ。レンズはハリーナ45mmF3.5、シャッターはB、25、50、100、200のシンプルなレンズシャッターである。ご覧のように写真うつりはなかなか良いが、手に取ると板金部分はプレスのエッジが甘く、かなりチープな印象である。 |
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| 駅前の風景 | |
| シャッターが1/200までしかないので、ISO100のフィルムでも晴天だと16まで絞らなければならない。写りはご覧の通りで、大衆カメラにしては悪くはない。 |
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| 秋の喫茶店 | 銀座の竜虎? |
| 距離計は付いてないので、目測だが良い雰囲気の写真が撮れる。 |
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| 東京スカイツリーは511M | 舟形の遊園地 |
| かなりの周辺光量落ちが見られるのは、やむを得ないところか。 | |
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