| イタリアのカメラは美しい。ため息が出るほどに美しい。一度はこんなカメラで写してみたい。憧憬にも似た感情を起こさせるのも、イタリアのカメラだ。中古価格は極めて高価だから、手に入れることは出来ないが、ネットオークションでウインドウショッピングするだけでも楽しい。(価格は2010年10月のヤフオクとeBayでの出品価格) |
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Rectaflex
$1,716 |
Rectaflexは1948年にローマで誕生した。ペンタプリズムを持つ一眼レフとしては、最も早い時期のモデルである。その美しいデザインは、昨今の無個性な一眼レフとは、明らかに一線を画していて、圧倒的な存在感を示している。アメリカには非常に多く輸出されたようで、eBayにはかなりの数が出品される。
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| ヴェネシアン・ライカ |
ヴェネシアン・ライカと呼ばれる一群のカメラがある。第2次大戦後、北イタリアで作られたコピーライカの愛称である。ヴェニス北方の精密機械の職人たちが、ライカを作ったのだ。しかし、そこはイタリア、ライカのコピーとはいえ、単なる物まねには終わっていない。メカニズムはライカを範としても、デザインは完全にイタリアンだ。
不思議なことに、このヴェネシアン・ライカは、いずれも数百台しか作られなかったという。中古市場では希少性ゆえに、非常な高値で取引されている。
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Gamma
$2,145 |
Janua
$4,719 |
Gammaは1947年の発売。ボディー前面に半円筒の突起があるのが特徴だが、これは珍しいメタルフォーカルプレーンシャッターの、シャッター幕の移動量を確保するためだという。またダブルマガジンを採用し、フィルムを巻き戻す必要がない。それにしても、なにかアンバランスなデザインで、私はどうしても好きになれない。
Januaはイタリアカメラの最高級ブランドで、ジェノアのサン・ジョルジョ社の生産。レンズマウントは専用のバヨネットマウントである。精密機械を優雅に凝縮したデザインと、卓抜した仕上げの良さは、所有する満足感が大きいだろうと思われる。それにしても高いなあ。
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Sonne
$2,860 |
ISO Standard
$2,144 |
Sonneは1948年から作られたカメラで、最初はライカそっくりなデザインだったが、1950年のC型から写真のように角形のファインダー窓に変更した。ゾンネはヴェネシアンライカの中では、デザイン的に見劣りがする。なんだか軍艦部をとってつけたような印象だ。
ISOは、ミラノのIndustoria Scietifica Otticaの略でイーゾと読むらしい。1947年、LUXという35mmカメラを発売したのが最初で、ボディー側のダイヤルで、ピント合わせをするなど、ライカとコンタックスを併せたような機構を持つ。1950年、トリガーレバーを持つビルックスを発売する。さらに小さな改善を施したレポーターを1953年に投入、写真のスタンダードは、そのレポーターからトリガーレバーと低速シャッターを除いた廉価版だが、それでも2千ドルは下らない。 |
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