銀塩とデジタルで撮る 新東京紀行

銀塩フィルムのカメラと、マイクロフォーサーズのルミックスを持って、東京の新名所を撮り比べる。画角をほぼ揃えて撮り比べると、懐かしさと共に技術の進歩が実感出来て興味は尽きない。

新東京紀行
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夏の風物市

キエフUとルミックスG1の競演<東京の明治>      2010.05.31.

今回は趣向を変えて、東京の明治を探す。同じ建物を銀塩とデジタルで撮り比べて、並べてみようと思う。
上の写真は旧赤坂離宮、現在の迎賓館正門である。建物も美しいが、この正門も非常に美しい。


<銀塩派>キエフUにJupiter−12 <デジタル派>ルミックスG1に14−45
銀塩派はロシアンコンタックスのキエフUに、ジュピター12という35mmレンズ、デジタル派はルミックスG1に標準の14−45レンズを35mm画角になるようにして、競演した。いずれも無限遠にして、絞りはF8に統一。銀塩はデジタルよりシャッターを、1段早くした方が結果がよいようだ。いずれも、左が銀塩、右がデジタルである。

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銀塩 デジタル
赤坂迎賓館
明治42年竣工 設計:片山東熊 場所:港区赤坂 最寄駅:JR四谷
明治以降の文化財としては唯一の国宝である。最初は東宮御所として建てられたが、昭和49年から迎賓館として、各国からの国賓を迎える施設とされた。

ニコライ堂
明治24年竣工 設計:コンドル 場所:千代田区神田駿河台 最寄駅:JRお茶の水
正式名称は東京復活大聖堂。ギリシャ正教の中心施設である。日本正教会の創立者ニコライ神父が創建した。実施設計はジョサイア・コンドル、施工は清水組。国の重要文化財。

日本銀行本店
明治29年竣工 設計:辰野金吾 場所:中央区日本橋本石町 最寄駅:メトロ三越前
総石造り。ベルギー国立銀行をモデルにしたと言われる。エレベーターや水洗便所など、当時としては珍しい近代設備を備えていた。国の重要文化財。

三菱1号館
明治27年竣工 設計:コンドル 場所:千代田区丸の内 最寄駅:JR東京
丸の内最初のオフィスビル。昭和43年、いったん解体されたが、平成21年、忠実に復元された。使用した赤煉瓦は230万個にのぼるという。

旧岩崎邸
明治29年竣工 設計:コンドル 場所:台東区池之端 最寄駅:メトロ湯島
岩崎弥太郎の長男久弥の邸宅。木造2階建て。英国ルネッサンス調を主題にしながら、サラセン風、トスカナ風、イオニア風など多種多様のスタイルの装飾が施されている。国の重要文化財。

旧東京医学校
明治9年竣工 設計:西郷元善 場所:文京区白山 最寄駅:メトロ白山
東京大学医学部の前身東京医学校の校舎である。昭和44年に東京大学構内から、小石川植物園内に移設された。木造2階建ての擬洋風建築だが、白と赤のコントラストが美しく、周囲の日本庭園によくマッチしている。国の重要文化財。

旧新橋停車場
明治4年竣工 設計:ブリジェンス 場所:港区東新橋 最寄駅:JR新橋
竣工の翌年、汽笛一声でスタートした日本最初の鉄道の始発駅である。明治の文明開化は、ここから始まったと言って良い。この駅から銀座の赤煉瓦街が、京橋までまっすぐに延びていた。木骨石張りの珍しい建築だったが、関東大震災で焼失。平成8年(1996)、遺構の跡に当時の設計図をもとに復元された。裏側にはプラットホームや、線路の跡も復元され、〇マイル標識と共に国指定史跡とされている。


<銀塩派>CanonUS+ズマロン35mm <デジタル派>ルミックスG1に14−45
銀塩派をキャノンUsとズマロン35mmのコンビに替えて、第2部の撮り比べだ。銀塩はコンタックス派からライカ派への選手交代である。

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銀塩 デジタル
東京国立博物館表慶館
明治41年竣工 設計:片山東熊他 場所:台東区上野公園 最寄駅:JR上野
皇太子(大正天皇)のご成婚を記念して建てられた。ネオ・バロック様式の銅板葺き石造り2階建。国の重要文化財。

旧帝室図書館(国際こども図書館)
明治39年竣工 設計:久留正道他 場所:台東区上野公園 最寄駅:JR上野
帝室図書館として建てられた。計画当初は口の字型の東洋最大規模であったが、日露戦争後の財政事情から、計画の1/4に縮小された。鉄骨補強の煉瓦造り。地上3階地下1階。2000年に国立の国際こども図書館として生まれ変わった。

旧東京音楽学校奏楽堂
明治23年竣工 設計:山口半六他 場所:台東区上野公園 最寄駅:JR上野
東京音楽学校の本館として建てられたが、中央2階に講堂を兼ねた音楽ホールを持つことから、奏楽堂と呼ばれるようになった。日本最初の西洋式音楽ホールである。滝廉太郎がピアノを弾き、山田耕筰や三浦環がオペラを演じた舞台である。国の重要文化財。

日本橋
明治44年開橋 設計:妻木頼黄 場所:中央区日本橋 最寄駅:メトロ日本橋
石造2連アーチ橋。橋の中央に日本国道路元標が埋め込まれていて、その真上の首都高速道の橋脚には道路元標地点碑がある。橋は麒麟や獅子のブロンズ像で装飾され、非常に美しいが、いかんせん橋の上を首都高速道が走り、空をふさいでいるのが、なんとも残念である。

日本水準原点標庫
明治24年竣工 設計:佐立七次郎 場所:千代田区永田町 最寄駅:メトロ永田町
この庫の中に、国土地理院の日本水準原点標が埋め込まれている。水晶板の目盛り”0”が原点で、東京湾平均海面上から24.4140メートルになる。
ローマの神殿建築を模した小型の建物で、廂部分には大日本帝国と彫られ、銅製の扉には菊の紋章が浮き出ている。