世界の妖しいカメラと マイクロフォーサーズの物語

12.不当に安いキャノン          2010.05.28.

世界の高級カメラと云えば、ドイツのライカとコンタックス、日本のキャノンとニコンが筆頭にあげられる。一眼レフやデジタルカメラが普及するまでは、世界の4大ブランドであった。

全盛期から半世紀を経た現代の中古カメラ市場で、ライカやニコンに比べてキャノンが割安なのは何故なのだろう。それも不当にと言いたくなるほどの安値なのである。ライカやニコンが、レンズ付きなら10万円を超える値札が付いているのに、キャノンは何故か1万円台で並んでいる。

その秘密を知るべく、銀座のレモン社でキャノンUS改を手に入れた。かって名玉と言われたキャノン50mmF1.8が付いて、なんと1万9千円であった。軍艦部に擦り傷がある他は、非常に美しい状態で、レンズも曇りが無く上々である。

Canon US改 Canon50mm F1.8
キャノンUS改
キャノンUSは、フラグシップ機のWSbから1/1000を除いただけの普及版であるが、高級機であることに変わりはない。実は私の高校入学の祝いに、母が無理して買ってくれた思い出のモデルでもあるのだ。

軍艦の上から見るとライカそっくりだが、さすがにFEDやゾルキーなどのロシアンライカとは格が違うという感じだ。クローム仕上げは圧倒的に美しいし、巻き上げ、巻き戻し、シャッター音、どれをとっても高級感があふれている。3倍に変倍する一眼式ファインダーなど、ライカのバルナック型を追い越したと言って良い。

それなのに、中古市場で安値なのはなぜか。それは人気がないのではなく、逆に現役当時人気がありすぎて、世界中に売れに売れたからではないだろうか。それが、今となっては希少価値が無くなり、割安で店頭に並んでいる。と、いうのがキャノン贔屓の私の結論である。
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フィルムはFUJICOLOR100、現像とCDは45Digital Conびni西船橋店。
F5.6 1/250 iso100 F8.0 1/500 iso100
小岩菖蒲園
小岩菖蒲園のハナショウブと睡蓮を狙ったが、まだ、花には早かった。

F4.0 1/125 iso100 F8.0 1/500 iso100
浅草
雷門と演芸場の手形を撮ってみた。キャノンはシャープで撮っていて楽しいレンズだ。

F11 1/500 iso100 F8.0 1/500 iso100
谷津バラ園
少し黄味がかかるのは、50年の時代のせいだろうか。オールドレンズの味なのだろうか。

F8.0 1/500 iso100
童心に帰って
F8.0 1/500 iso100
潮来にて
フィルムの方が粒子が粗いような気がする。フィルムのせいか、ラボのせいか。

Lumix G1 Canon50mm F1.8
Lumix G1 + Canon50mmF1.8
キャノンレンズの時代を画した名玉である。クロームメッキの金属鏡胴は高級感があり、ルミックスが一段とかっこよく見える。
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F8.0 1/800 iso100 F8.0 1/250 iso100
眠り猫 羽化するトンボ

F8.0 1/1600 iso100 F5.6 1/2000 iso100
睡蓮 ハナショウブ

F8.0 1/200 iso100 F2.8 1/1250 iso100

F2.8 1/2500 iso100 F1.8 1/2500 iso100
谷津バラ園にて
キャノン50mmF1.8をルミックスG1につけて、小岩菖蒲園と谷津バラ園で撮ってみた。非常にシャープで抜けがよい。解放近くでも眠くならず、ボケ味も私好みだ。これは悪くない組み合わせだ。



妖しきカメラとマイクロフォーサーズの物語
1.金色の偽ライカ 2.本物より高価なコピーライカ 3.ダビデの星とプラクチカ
4.世界最小の一眼レフ(1) 5.潜望鏡で覗くライカ 6.裏窓を覗く左利き一眼レフ
7.世界最小の一眼レフ(2) 8.哀しきコンタックス 9.不合理なドイツカメラ
10.共産党革命記念ライカ 11.孤児院で作られたライカ 12.不当に安いキャノン

ルミックスGF1を5倍楽しむ法 オールドレンズを楽しむ 35mmカメラの世界史 クラシックカメラの物語

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