世界の妖しいカメラと マイクロフォーサーズの物語

7.世界最小の一眼レフ(2)       2010.02.22

35mm判カメラの世界最小は、ロシアのゼニットCか東ドイツのエクサだろうが、正真正銘の世界最小は日本のペンタックス オート110であろう。それも交換レンズやオートワインダー、専用ストロボまで揃えた本格的システムカメラなのだ。こんな面白いカメラを、大真面目で商品化するペンタックスという会社が、私は大好きである。

今年(2010年)は、この愛すべきミニカメラが注目を集めるニュースがあった。ひとつは2月に発売されるペンタックス I-10である。往年のオート110を彷彿とさせる、小粋なデジタルカメラである。
PENTAX I-10
そして、もうひとつはmuk selectから発売された、pk110−M4/3マウントアダプターである。なんと、このレアな110カメラの交換レンズを、マイクロフォーサーズのマウントに変換するというのだ。香港製だというが、香港には物好きな人がいるとびっくりした。そしてすぐに買い注文を出してしまった私も、相当な物好きである。

PENTAX auto 110
ペンタックス オート110
文字通り手のひらに乗ってしまう。
重量はわずかに190gと超軽量だ。

110(ワンテン)フィルム
110フィルムは2009年9月生産中止。
いま、在庫品だけが流通している。

このカメラはレンズ側に絞りがない。TTLでボディー側の絞り機構が働き、シャッターを調整するプログラムAEを採用している。LR44かSR44の小さなボタン電池2個で駆動する。
電池ホルダー
小さなホルダーに電池を2個セット
電池ホルダー格納
フィルム装填室の横に電池をセット


実際に110フィルムを入れて撮ってみた。自動的に露出が決まるので、撮影データは不明である。ヨドバシカメラでDPを頼むと、5日で仕上がってきた。24枚同時プリントで954円。
(クリックすると大きくなります。)
フィルムはFUJICOLOR110 現像はZOO(ヨドバシカメラ)
Pentax110 18mm F2.8
五重塔 野良猫


Pentax110 24mm F2.8
五重塔 中山大仏


Pentax110 50mm F2.8
五重塔 野良猫

出来上がったネガを見てびっくりした。ものすごく小さい。しかし小さくても、サービス判ぐらいなら十分に写真として通用する。上の写真は、同時プリントした印画を、スキャナーで取り込んだ。


110のレンズをルミックスG1につけて

Pentax110用の豆レンズを、アダプターを介してルミックスGF1に付けてみた。小さすぎてピントリングが回しにくい。レンズには絞りがないので、F2.8解放のままだ。

PENTAX 110 18mm F2.8
18mmレンズとアダプター 18mmをつけたGF1
(クリックすると大きくなります。)
F2.8 1/500 iso100
雪よけ
F2.8 1/1000 iso100
紅梅

PENTAX 110 24mm F2.8
24mmレンズとアダプター 24mmをつけたGF1
(クリックすると大きくなります。)
F2.8 1/1000 iso100
孤独な野良
F2.8 1/800 iso100
祖師堂

PENTAX 110 50mm F2.8
50mmレンズとアダプター 50mmをつけたGF1
(クリックすると大きくなります。)
F2.8 1/1250 iso100
中山大仏
F2.8 1/2000 iso100
ノラA


妖しきカメラとマイクロフォーサーズの物語
1.金色の偽ライカ 2.本物より高価なコピーライカ 3.ダビデの星とプラクチカ
4.世界最小の一眼レフ(1) 5.潜望鏡で覗くライカ 6.裏窓を覗く左利き一眼レフ
7.世界最小の一眼レフ(2) 8.哀しきコンタックス 9.不合理なドイツカメラ
10.共産党革命記念ライカ 11.孤児院で作られたライカ 12.不当に安いキャノン

ルミックスGF1を5倍楽しむ法 オールドレンズを楽しむ 35mmカメラの世界史 クラシックカメラの物語

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